確か、5年ほど前の冬。
12月頃だったと思う。
夜になり、会社には先輩が1人いるだけで皆帰っていた。
僕が生まれた土地は今住んでる土地とは違うのだが、偶然にも先輩がその土地のことを知っていた。
なんでも、友人がその土地の人間で、若い頃良く遊びに行ってたらしい。
そういう話を以前してたので、ノスタルジーに浸りに行こうか。
ということで夕飯もかねて2人でその土地に行くことになった。
夜はまっすぐ家に帰る人間なので、どこかに行くというだけで遠足のようにワクワクしていた。
その土地は団地やマンションが結構多いところで、車で目的地に近づいていくと、マンションなどの明かりが目につく。
別にキレイなわけでもない。
昔、家族で親戚の家に1年に1回は遊びに行った。
行きは毎回午前中に出発していたが、地元に戻る時はいつも夜で、その風景と重なって懐かしいなという気持ちになったわけである。
いつも帰ってきた時は家で食べずにラーメン屋とか外食だったな。
など、そんなことも考えていた。
先輩のノスタルジックな土地に辿り着いたが、僕は小学生の時に引越しをしたため、自分の行動範囲が狭いせいかその土地がどこなのか正直わからなかった。
勿論、僕のノスタルジックな土地にも行ってもらい、ノスタルジーな気持ちになった。
じゃあそろそろどこかでご飯でも食べようか。と言われ、故郷から離れていった。
僕は団地に住んでたのだが、僕や僕の家族をとても可愛がってくれたおばさんがいた。
一度だけ足を骨折したことがあったが、母は体が丈夫ではないので、そのおばさんが母に代わり自転車の後ろに乗せてくれて通学したこともある。
引越ししてからも何回か会いに行ったことがある。車の免許を取った時なんかは、親の車を借りて会いに行った。
とはいっても数年に1回くらいの頻度だったが。
ノスタルジーな気持ちになった時、勿論このおばさんのことも頭にあった。
最近会いに行ってないな。一度会いにいかなきゃな。
でも別に急ぎで行く必要はないし、また気が向いたら行こう。と思いながらその土地を去った。
その日から10日程経ったある日、いつものように会社から帰宅すると妹が既に帰ってた。
そして母がなぜか泣いていた。
何があったのかと思ったらハガキが届いてて、そのおばさんが亡くなったことを告げる内容だった。
おばさんは3週間ほど前に亡くなってた。
あえて母には知らせないようにしたらしい。
僕はあの世にいる人から呼ばれたのかなぁ。
HomE
posted by TY at 23:19| 大阪

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